5月3日、ゴールデンウイークの真っ只中に開催された「第7回 どがわ春のコイまつり」。

「渡川こいリンピック」と題し、チームで「どがわ」と「こい」にちなんださまざまな競技が行われました。「スタッフも合わせて200人が参加するイベントになっています」と笑顔で話すのは、主催する渡川one(ドガワン)の代表を務める上村太樹(かみむらたいき)さん。イベントの手応えと、渡川を盛り上げようと活動を続ける渡川oneの未来をお聞きしました。


「渡川こいリンピック」は大人から子どもまでが楽しめるゲームで得点を競う


時間内に空き缶をいくつ積めるかを競うゲーム。「ああ、触らないで〜!」と叫ぶのは大人ばかりだ


お昼の休憩中は山師・菅原くんが弾き語りを披露。ところがあれよあれよと子どもたちに囲まれて…

今年の「どがわ春のコイまつり」はとても盛り上がったと聞いています。

今年は本当に参加者が多くてよかったです。だんだんと顔が売れてきたのかなと思いますね(笑)。

参加者はチームを作って競技に参加していただくのですが、そのチーム数が32。合計で150人になりました。スタッフを加えると、今年集まった人数は200人を超えています。


会場内でたくさん見られたのが、子どもたちと一緒にはしゃぐお父さんの姿。翌日は体が痛かったかも!?


都会暮らしだと大人でも経験の少ないパチンコ。苦笑いの大人を尻目に、子どもたちは次々と的に当てていく

今までとは何が違うのですか?

イベントが大きく変わったのは、昨年(2016年)です。第5回大会まではウオークラリーをしていたのですが、昨年から「渡川こいリンピック」という名前を付けて、渡川にちなんだ運動会を開催するようになりました。

独自の競技を作り、チーム対抗で得点を競って優勝を目指すというプログラムで、旧渡川中学校を会場にしておよそ100人くらいに参加者が集まりました。その時の勢いが、今年にもつながっていると思います。

「こいりんピック」の名の通り、会場には鯉のぼりが掲げられ、旧校舎ににぎわいが生まれる

「コイまつり」のような企画はなぜ生まれたのですか。

私たち渡川oneは、渡川在住や出身の若手が集まって、渡川を盛り上げようと活動しているチームです。活動のきっかけは、渡川中学校が閉校になり、地域の人々が子どもたちと触れ合う機会がなくなってしまったことでした。それで、お年寄りも子どもたちも参加できるような試みができないかというところから、「コイまつり」を始めることにしたんですよ。

初回はだいたい70人くらいが集まってくれましたね。 宮崎市内にもファンが多いイベントです。  ありがたいですよね。3年くらい前に、宮崎市内在住で渡川とは何のつながりもなかった方が参加してくれたことに始まり、今年は日南市からも15人の方が参加してくださいました。

渡川はもちろん、美郷町内でも「面白かった!」という声が広がり、一回行ってみようという流れができてきています。7年にしてようやくここまできたなという感じです。

ちなみに、今年は初めて黒字になったことでも記念すべき年になりました。大きな利益を出したわけではないのですが、赤字にならなかった。補助金や助成金に頼らずに自費で運営を続けてきたので、改善を重ねながらここまでやってきてよかったなと思います。その姿勢がいいよねといってくださる方もいて、本当にうれしいですね。

お昼に販売されたお弁当はもちろん「渡川マンマ」のお手製。この日はテレビの撮影も入る人気ぶり

思い描いていた姿が実現できてきましたか。  

そうですね。親子三世代で参加してくれるご家族がいたり、今は日向市や宮崎市内に住んでいる渡川出身者が久しぶりに顔を出してくれたりしています。自分たちの小学校6年生の時の担任の先生も来てくれたんですよ! すごくうれしかったですね。

やり続けていたからここまでこれたと思っています。本当の意味で、やりたいことができるようになってきました。

食事の後は、食品や雑貨、渡川の特産品などいろんなものが当たる大抽選会で大盛り上がり

今後の目標を教えてください。

いつも20チームくらいだったのに、今年は32チームも参加いただきました。これだけでもすごいことですが、参加チームはもっともっと増やしたいです。40チームくらいは目指したいですね。このイベントを通じて、参加者の皆さんに喜んでもらって、渡川とつながってもらいたい。そして、参加者みんなで交流できるようになれば、と思います。

最後にはグラウンドの特設プールで「ウナギのつかみどり」! すさまじい勢いでウナギを追う子どもたち

渡川oneの活動も広がりを見せています。

「美郷町南郷の渡川」って、名古屋みたいになりたいんですよ。愛知県よりも名古屋の方が目立っている印象(愛知県の方すみません。あくまで印象です)があるように、「渡川」っていうと「あ〜、あの!」といってわかってもらえるような。

美郷町や南郷よりも、渡川という名前で知られるようになりたいです。  ただ、自分たちばかりが盛り上がっていても意味がないと思っているので、波及させていきたいと思っています。隣の町では隣の町で盛り上がっている活動が生まれて、お互いに「何かやるときには手伝ってよー」といえるような状況に地域が変わっていくといいなと思いますね。

地域が協力しあって、盛り上がっていくという姿ですね。

自分たちは渡川という意識が人一倍強いのですが、子どもたちを見ていると渡川という意識はそこまで強くないんですよね。だから長い目で見れば、渡川だけではなく南郷全体が盛り上がっていかないと本当の意味で持続可能な地域にはならないんだろうと考えています。

なので、成果として南郷全体が盛り上がるのなら、例えば私たち渡川oneのメンバーに外部の地域から参加する人が現れてもいいだろうと。

しかし渡川oneのメンバーは個性も際立っていますよね。

そんな気はします(笑)。これからはその個性を生かして、特定の人じゃなくてもメンバーの誰かが中心になり、お互いに頼り合いながら、先頭にも立てれば、フォローする側にもなれる。そんなふうな関係で活動していければと思っています。

ちなみに渡川oneはメンバーを募集しているんですか。

はい。大募集中です!

実は下の世代の子たちにもっと加わってほしいんですよ。常に新しいことが生まれるようなチームであってほしいので、若い世代は欠かせません。 特に今は大工さんと土木作業経験者を募集中です。渡川oneメンバーは各自が何か特化した経験なりノウハウなりを持っていて、お互いに持ち寄ることができるのがバランスも取れていいなと思っています。いろいろな知恵が集まったチームになれればいいですね。そうして自分たちができることをもっともっと増やしていきたいと思います。