福岡県糸島市で「いとしまシェアハウス」を運営しながら、全国を講演やワークショップで回っている畠山さん。最終回となった今回は、実際に鶏をしめて食べるという、いろんなことを考えさせてくれる内容でした。

「この中に、3.11を実際に経験した方はいますか? 私は横浜に住んでいたんですが、何かを生み出すのではなく、常に消費する立場でしか暮して行けない都会で、また同じことが起きたら次は死ぬんじゃないか?と本気で思いました」(畠山さん)。

そこで望んだのが、自分たちで作る暮らし。福岡県糸島市に夫婦で移住した畠山さんは、米作りや養蜂など、できるだけ自分たちで食べ物を調達する生活へとシフトします。「そんな中で狩猟免許を取得したのですが、イノシシやシカ、ウサギなど、対面した動物が物理的に自分のお腹に入るという経験を重ねるうちに、命の感じ方が変わってきました」(畠山さん)

ここから、緊張のワークショップ。まずは生きている鶏を触ってほしいと畠山さんはいいます。「見ているだけはNG。鶏をしめてさばく過程のどこかに責任をもって参加し、何かを感じてほしいと思います」。まず参加者はバタバタと動く鶏の首を一気にひねって窒息死させ、首を落とす手順に。これを担ったのは小学生の男の子。みんなが見守る中、男の子は冷静に包丁を下ろすことができました。

このあと血抜きや羽むしりを経て肉となり、最後はおいしい丸焼きとなった鶏。「血の温かさを初めて経験した」「最後までおいしく食べることの大切さを学んだ」など、みんなで感想を共有しました。「このワークショップは何年もやっていますが、今だに私もモヤモヤします。そのモヤモヤも含めて、みんなで一緒に考えるきっかけになればいいなと思っています」(畠山さん)。


ゲスト:畠山千春さん(新米猟師 兼 ライター)